パ リ(2) Slide show
 世界遺産ノートルダム寺院、世界最大級のルーブル美術館、中世の処刑場跡地コンコルド広場を観光する。凡人向けフランス歴史登場人物、ジャンヌダルク(15世紀初)⇒ルイ14世王(17世紀後〜18世紀初)⇒マリーアントワネット(18世紀後)⇒ナポレオン一世皇帝(19世紀初)⇒ナポレオン三世皇帝(19世紀中)。08.8.9
 
 ノートルダム寺院はセーヌ川の中州、シテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂であり、現在もパリ大司教座聖堂として使用されている。この寺院は当時のゴシック建築技術の粋を集め200年かけて1225年に完成した。ジャンヌ・ダルクの審判、ナポレオンの戴冠式などが行われ、「ノートルダムのせむし男」(ヴィクトル・ユーゴー)の舞台にもなった。ノートルダムとは聖母マリアを称し、同名の教会は世界各地に存在する。
 重厚感のある素晴らしい「大聖堂」茶色い欄干の下にはセーヌ川が流れている。
 見事な造りの「ファザード(正面入口)」華の都パリ観光に万歳する。
 正面の入口は、向かって左から「聖母マリアの扉」「最後の審判の扉」「聖アンナの扉」と名付けられ、聖書の内容が石壁に彫刻されている。

「礼拝堂」では厳かにミサが行われていた。
 寺院前広場にある「パリ中心の星印」のマーク。パリからの距離はここを起点としている。
 中世ヨーロッパの英雄「カール大帝(フランス語ではシャルルマーニュ)」の騎馬像。ナポレオンに匹敵する英雄である。
 
 ルーブル美術館は世界最大級に相応しく、凡人が知る範囲の著名な作品は全て揃っている。また日本で開かれる海外絵画展の様に混雑していない。フラッシュを使わなければ写真撮影も出来るのでマニアには必見の美術館である。
 美術館の中庭にある「ガラスのピラミッド」。ここが館内の入口になっている。
「モナ・リザ」1503 - 1506年レオナルド・ダ・ビンチの名作。絵の手前5メートル位にロープが張られ、近付いては見られない。カメラ撮影も難しい。
「モナ・リザ」は一番混雑していた。歴史上最も有名な肖像画であり、これほど賞賛、模写されてきた絵は他に例を見ないそうだ。最前列から眺めたが、何がそれ程にさせるのか良く分からなかった。

 ルーブル美術館の至宝「ミロのビーナス」。2.14mの大理石で紀元前2世紀の作。
 この像は1820年エーゲ海のミロス島で発見され修復された。大勢の「見学者」が眺めていた。
 ルーブルの至宝「サモトラケのニケ(勝利の女神)」。3.2mの大理石で紀元前2世紀の作。1863年エーゲ海東北のサモトラケ島で発見され修復した。

 1950年の再発掘作業で発見された「ニケの右手」。ニケ像の向かって右側に展示されて居る。

 サモトラケのニケの大きな像は「階段の踊り場」に置かれている。
「民衆を導く自由の女神」1830年ドラクロア作。フランス7月革命を主題に描かれている。
「カナの婚礼」1563年ベロネーゼ作。「カナ」はイエスが結婚式に招かれた町で、イエスはここで、ただの水をぶどう酒に変えるという最初の奇跡を行なった。

「グランド・オダリスク」1814年ドミニク・アングル作。「ハーレムの女」を意味する作品で、官能的なオリエント風の裸体画である。
「天文学者」1668年フェルメール作。天文学者が天球儀に向う姿を描いている。
「聖アンナと聖母子」レオナルド・ダ・ビンチ晩年の未完成作品。マリアの母であるアンナが、聖母マリアとキリストを抱いている。
「聖母子・美しき女庭師」1507年ラファエロ・サンティ作。聖母と幼子イエス、十字架を持った幼い洗礼者聖ヨハネが描かれている。

「聖ドニの祭壇画」1415−1416年アンリ・ベルショーズ作。十字架に架けられたキリストに殉教する、聖ドニの処刑が描かれている。
「ヴィルヌーヴ=レ=ザヴィニョンのピエタ」 1453−1454年アン・ゲラン・カルトン作。聖母がキリストの遺骸を抱き、聖ヨハネと共に手を合わせている。
「メディユーサ号の筏」1819年ジェリコー作。現実に起こった海難事故で、乗組員が救助船に助けを求める姿を描き、見捨てられた人間の存在を表している。

「サビニの女たち」1799年ジャック・ルイ・ダヴィッド作。ローマとサビニの戦いを止めようとする女性を描き、フランス革命後の人民の和解を訴えている。
「アルプス越えのナポレオン」1800年ポール・ドラロッシュ作。ナポレオン一世がアルプス山脈を越え、北イタリアに攻め込む姿を描いている。
「ナポレオン一世の載冠式」1807年ダヴィット作。ナポレオンが皇后ジョセフィーヌに冠を載せている。
「エイローの戦場におけるナポレオン、1807年2月9日」 1808年アントワーヌ・ジャン・グロ作。ロシアとプロイセンに勝利した、東プロイセンのエイローの戦場を訪れた皇帝ナポレオン一世と、その凄惨な戦いの惨状を描いている。
 
 コンコルド広場 フランス革命期(18世紀)にはここで、ルイ16世やマリー・アントワネットの処刑が行われた。コンコルドとは調和と言う意味である。
「オベリスク(石塔の記念碑)」は1833年にエジプトから略奪したもので元々はラムセス2世のルクソール神殿にあった。高さは22.5mで先端が金色に塗られている。
 ローマのサンピエトロ広場を模したといわれる「噴水」。
 ナポレオン一世が建てた古代ギリシャ風の「マドレーヌ寺院」。大神殿だがナポレオン失脚後はカトリック教会になった。
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