ドレスデン Slide show
 旧東ドイツのザクセン州にありライプツィヒに次ぐ大きな都市だが、第二次大戦1945年の爆撃で壊滅的に破壊された。その後、崩壊した残骸を出来る限り使って修復し、その重厚なバロック建築がエルベ川沿いの景観と共に2004年世界遺産に登録された。ドレスデンは18世紀初頭にヨーロッパで初めてアウグスト強王によって作られた磁器「マイセン」発祥の地として街は大きく発展した。そしてエルベ川のフィレンツェと称されドイツ随一の芸術の都であった。
 ライプツィヒからドレスデンまで「アウトバーン」を走行した。通行料は無料、市街地区間以外は速度制限無し、道路にゴミ無しだが、交通事故はそれなりに多い。

 19世紀に建てられたザクセン州立歌劇場の「ゼンパー・オペラ」と、その前にある芸術愛好家の「ヨハン王記念碑」。
 1711-1728年にかけてアウグスト強王が建立した「ツヴィンガー宮殿」。
 宮殿にある「王冠の門」。造営当時はツヴィンガー庭園の右に出るものはないと賞された。
 ドレスデンを象徴する「バロック建築の宮殿」だが素人目にはその格調高さは感じられない。
 宮殿中庭に面した「陶磁器博物館」と入り口の上にあるマイセン磁器で造られた「仕掛け時計」。

「館内」にマイセンの陶磁器は少なく日本の有田焼や中国の青磁が沢山展示してあった。磁器は陶器と異なりカオリンと言われる粘土から作られる。

 見事な「有田焼の壷」が展示してある。アウグスト強王は東洋磁器の熱烈なコレクターであった。
「青磁の皿と壷」も有田焼と同様に貴重な古美術品なのであろう。
「カトリック宮廷教会」(左)と、レジデンツ城にある街で一番高い100mの「ハウスマン塔」。  

「レジデンツ城」は1918年までザクセン君主の居住地であった。
「レジデンツ城」の表側。
 ブリュールのテラスから見た「レジデンツ城」(左)と「ハウスマン塔」(中)と「カトリック宮廷教会」(右)。

「エルベ川」に架かる「アウクストゥス橋」。
 通りを行くと1726-1743年にバロック様式で建てられた「フラウエン教会」が見えた。
「フラウエン教会」は1994年から11年かけて再建された。前の広場はクリスマスの出し物で大賑わいしていた。

 広場はライプツィヒに比べ人々が大勢集まって「賑やか」であった。
 家族連れが「立ち食い」していた。余り裕福そうに見えないのは旧東ドイツの名残であろうか…。
 ザクセン王国歴代王の壁画「君主の行列」。1907年にマイセン磁器タイル25000枚を用いて造られ長さは101mある。行列には35人の王を主役に総勢93名が描かれている。
 壁画の後半にある「アウグスト強王1675-1733」の姿。大戦の破壊から奇跡的に免れ壁画は全てオリジナルである。
 振り返ると通りの向うに「フラウエン教会」のドームが見えた。ドームは壊滅的に破壊され壁画だけ無傷なのは正に奇跡である。
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