モスクワ(1) Slide show
 ロシアの首都モスクワの面積は、東京23区の約2倍、人口は同じ位である。物価は世界一高く、一般市民の平均月収入は10〜20万円位なので、日本人には凡(およ)そ想像できない様な生活をしていると思われる。ソ連時代に希望者へ国家から土地が供給され、そこに「ダーチャ」と言われる掘っ立て小屋と菜園を造り自給自足の生活ができるようにした。当時は困窮対策として為されたものだが、現在は市民の70%が「ダーチャ」を別荘として持ち週末をそこで過ごしている。モスクワ大卒の現地ガイドさんは夏場の半年を都会で稼ぎ、冬場の半年を別荘暮らしするそうだ。マイカーは持っていないので地下鉄を利用している。田舎暮らしの好きな人には羨(うらや)ましい話だが、ロシア人の男性平均寿命は58才と短く老後の心配も少ないから出来るのだろう。09.8.9
 モスクワに近づくと「ダーチャ」と思(おぼ)しき住宅が沢山建っていた。平坦で広大な土地に別荘とは羨(うらや)ましい…。遠くに街のビルが見えた。

「モスクワ・シェレメチェボ空港」に到着。アエロフロート、ロシア航空の飛行機はボーイング社製であった。
 国際線の手荷物受け取りターンテーブルに「観光客と里帰りの人」が大勢集まっていた。
 空港ロビーを歩く「美人」をスナップショットしたがN社製のカメラは期待外れのピンボケであった。キャッチフレーズの性能には程遠くガッカリ。

「空港ビルの外観」。ロシア文字はハングル文字同様に、全く判読不可であった。
 チェルノブイリ原発を連想したが、これは「火力発電所」である。
 フランス人が建てた「ホテル」に到着する。正面にドゴール大統領の像が立っていた。
「ロビー」は広く豪華でバーや土産店舗などが入っていた。
 朝ホテルの窓から外を眺める。大きな建物は「全ロシア博覧センター」でソ連時代に社会主義の宣伝に使われていた。現在はモスクワ市民の憩いの場になっている。

 左には一般庶民の「アパート」が建っていた。遠くに見えるスターリン様式の建物は「運輸省」。手前の尖ったモニュメントは「宇宙飛行士記念博物館」で先端がロケットになっている。その後ろに見えるのは「オスタンキノTV塔」で高さは540mもある。

 市内観光に向かう、バスから見た「ロシア外務省」。27階建の高層ビルで「スターリン様式」のロシアらしい造りである。
 一般市民が住む「共同住宅」のアパート。広い道路にトロリーバスと自家用車が走っていた。
 フォード社製の「パトカー」と特徴ある「ロシア警官の帽子」。
 ロシア最高学府の「モスクワ大学」をバックに記念撮影。ゴルバチョフ大統領はここの法学部卒で、1990年ノーベル平和賞を受賞した。だが、国民からは「アメリカに魂を売った売国奴」とされ超不人気であった。

 モスクワ大学の正面にある「ヴァラビョーヴィ(雀)の丘」展望台。モスクワ市内が一望できるのだが、土産品の露店が並んでいるだけで見晴らしは余り良くなかった。
 ここには小さなスキー場があり「ジャンプ台」が立っていた。2014年の冬季オリンピックはロシアのソチで行われる。
 丘の上から大勢の「欧米人観光客」が遠くを眺めていた。
 丘から見えるモスクワ・オリンピックの「スタジアム」。1980年当時は東西冷戦時代で西側諸国がボイコットした。アメリカのポチも当然不参加。

 遠くに「モスクワ国際ビジネスセンター」の超高層ビルが見えた。建設中のビルもある。天気が良いとN社製のカメラも良く写る。
 1524年に創建された「ノヴォデヴィチ修道院」。エカテリーナに一目惚れしたロシア皇帝ピヨートル大帝は、皇后をこの修道院に押し込めエカテリーナを妻にした。

 ロシアの著名人が埋葬された「ノヴォデヴィチ墓地」に立ち寄る。ロシアは90%が土葬墓地なので、その広さはベルギー国土面積の1.5倍になるそうだ。
 1999年、急性白血病を患い67才で死去したゴルバチョフ大統領の妻「ライサ夫人の墓」。
 1971年、77才で死去した「フルシチョフ首相とその妻ニーナ・ペトロブナ夫人の墓」。
 モスクワ川の中州にある「ピョートル大帝の記念碑」。1997年に建てられた高さ94mのブロンズ製だが、コロンブスの像を顔だけ取り替えた代物(しろもの)らしい。

 モスクワ川の橋から見たクレムリン。一番高い白い塔は「イヴァン大帝の鐘楼」で緑色の屋根に白壁の建物が「クレムリン大宮殿」である。
 大聖堂に向かうモスクワ川の橋の上には「大勢の観光客」が歩いていた。陽気なお二人さんはアメリカ人かな…。
 橋を渡ると「救世主キリスト大聖堂」がそびえていた。この見事な白亜の大聖堂は103メートルもあり、44年の歳月をかけて1883年に完成した。だがスターリン時代の1931年に爆破され、その後1999年に再建された。呆れるほど勿体ない話である。

 モスクワ・シェレメチェボ空港の「国内線待合室」の様子。
 折角「可愛い女の子」が手を振ってくれたのに相変わらずのピンボケ、腕の所為(せい)かな…。
 サンクト・ペテルブルグへの国内線飛行機も「ボーイング社製」で一安心。
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