ウィルダネス Slide show
 マウント・クック国立公園の山岳地帯を滑る世界屈指のエキスパート向けヘリスキーである。NZの最高峰Mt.Cook(3754m)周辺の氷河に積もったパウダースノーエリアを昼食を挟んで5ランする。標高差は2990m以上で最高斜度は30度を超える深雪の急斜面が広がっている。しかし滑走コースは現地ガイドがスキーヤーの足前に見合った斜面を選んでくれるので危険は少ない。深雪専用のファットスキーを履くので沈み込みは少ないが、予想以上に重い雪でパウダースノーとは言い難かった。寒冷期には吹雪いてヘリが飛ばないであろうし、滑走に適した天候なら雪温も上がるから当然とも言える。ここは日本では想像できない究極のオフピステであり、深雪を滑る機会が少ないゲレンデスキーヤーや体力の無い人にはかなりの難関コースである。ゲレンデスキーヤーの私は最初からヘトヘトになり転倒すること頻(しき)りであった。これが最後の機会と思い無理を承知で参加したが、ガイドやサポーター方々のお陰でスキーが外れても紛失することが無く無事に完走できた。更にマウント・クックの雄壮を間近に撮影でき最高の思い出となった。ヘリスキーは関係者の話を総合して8月中旬から下旬がベストと思われる。今回は9月10日から5日間滞在したが、ヘリが飛んだのが初日と2日目だけでそれ以降の天候はぐずつき最終日は雨に見舞われてしまった。大枚を叩いてヘリスキーが出来なかった話を多数聞くので、宣伝に乗せられて安易にヘリスキーを予定するのは禁物である。07.9.8
 朝7時ホテルにヘリスキー開催の電話が入る。クィーズタウン空港まで車で行き「双発のセスナ機」に乗り込んだ。
 ジャンケンに勝って「操縦席の横」に座る、希にみるラッキー!!。沢山の計器とスイッチ、レバーがギッシリ並んでいた。

 8時30分に離陸、途中「何処かの街」の上空を通過する。
 そして白銀の「ササザンアルプス」上空を飛ぶこと約1時間。
 右前方に「マウントクック」の山頂が見えて来る。
 間もなく「プカキ湖畔]の向こうにマウントクックとその周辺の峰々が全貌を表した。

「Mt.Cook(3754m)」の雄壮を撮影、超感激!。更にプカキ湖に流れ込む川の上流に向って飛行すると…。

 川沿いに小さな「マウントクック空港」が見えた。その滑走路に向けて着陸体勢に入る。

 着陸して「滑走メンバー全員」の集合写真を撮影、私以外は皆壮そうたる顔ぶれ。
 お世話になる「スキーガイドさんとHSのサポーターMMさん」と記念撮影する。

 先発組が頭を下げ低く屈んで「ヘリの着陸」を待つ。
 スキーヤーが乗り込み轟音と共に「離陸」する。
 スロープを目指し山頂に向けて「上昇」する。
 何故か「麓の沢」には雪が全く無い。
 滑走コースを見定め山間を「旋回」しながら飛び続ける。

 やがて雪と岩だけの「オフピステ」が見えてくる。
 絶壁に「シュプール」が残っていた。余りの急斜面に思わず息を飲む。

 足前に合いそうな「スロープ」に近づくがヤッパリ心配。
 スタート地点に着陸する。スキーヤーを降ろすとヘリは轟音と共に「飛び去って」行った。

「マウントクック山頂」が真正面に見えたが感激している余裕なし。
「バンザイ」したが内心不安で一杯。
 サポーターのMMさんとマウントクック山頂をバックに「ツーショット」。
 華麗に舞うが如く滑る「MMさん」。
 午前中3ランして「昼食」疲れ果てて食欲なし、他の人は皆元気満々。

 腹ごしらえが終わると午後のヘリスキーが「再開」される。
 午後の2ランで更にヘトヘト、「及び腰ターン」でヤットの思いで滑り降りる。

 デモマア何とか無事に「完走」したのでバンザイ三唱。
 そしてマウントクック空港に「無事帰還」。
 ウィルダネスにお別れする。お世話になった「現地ガイドさん」を記念撮影。
 クイーンタウン空港に帰着。セスナ機の「パイロットさん」を記念撮影、今頃皆さん何をしているのかな…。
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