ブタペスト Slide show
 ハンガリー共和国の首都で面積は東京23区の8割、人口は2割の都会で丘の上に王宮があるブダと、平地にある商業地域のペストが合体した都市である。ブダとペストは橋で結ばれブダペストとなり、その美しさから「ドナウの真珠」と称(たた)えられている。ハンガリーは1100年もの歴史を持つ国だが、その殆(ほとん)どは大国の属国として虐(しいた)げられて来た。1867年からオーストリア・ハンガリー帝国の一部として自治権を与えられたのを契機に、ハンガリー人の情熱と誇りを結集し「ドナウの真珠」と賛美される都市を創り上げた。そして第一次大戦後に漸(ようや)くオーストリアから分離独立を得て主権国家になった。
 ブダ側にある「王宮の丘」で記念撮影する。後方は霧に煙った「王宮のドーム」。この城は13世紀モンゴルに追われた王がここに王宮を建てたのが始まりで、現在は国立美術館・歴史博物館として使用されている。騎馬像の名称は不明。

 王宮近くにあるマリアテレジアお気に入りの軽騎兵長「アンドラーシュ・ハディク(1710-1790)の像」。地元学生の俗説では試験の前日にこの馬の♂を触ると合格するそうだ。
 ブダ側にある「三位一体像」は疫病ペストの終(しゅうえん)を記念して建てられた。その前に建っているのは修復中の「マーチャーシュ教会」は国王の戴冠式(たいかんしき)や結婚式を行う教会であった。
 13世紀半ばに建てられた「マーチャーシュ教会」に向いて立つハンガリーの初代国王(969-1038)「聖イシュトヴァーンの騎馬像」。
 マーチャーシュ教会の側にある「漁夫の砦」。この場所に中世の魚市場があったとされ1905年に建てられた。白い石灰岩でできた美しい建物だが霧に阻まれて何も見えなかった。

 夜霧に煙る「聖イシュトヴァーン大聖堂」。1851年から54年間をかけて完成し、初代国王の名にちなんでこの名が付けられた。
 ドナウ川に架かる「マルギット橋」は1876年に造られた。
 総面積18000uの堂々とした「国会議事堂」の夜景。建物は1885年から17年間かけて建てられた。

「くさり橋」は英雄セーチェ二・イシュトヴァーン伯爵の提唱で1839年から10年かけて造られた。
「くさり橋」はドナウ川に架かる九つの橋のうち、ブダペストで最古の常設橋で「セーチェーニ鎖橋」が正式名称。

「エルジェーベト橋」は第二次大戦で破壊され1964年に再建された。
「自由橋」は1896年に建国1000年を記念して建てられた。
 ホテルの側にあった「スーパーマーケットの店内」に「新鮮で豊富な食材」が並んでいた。
「大きなフランスパン」。クロワッサンはハンガリーからフランスへ伝わったそうだからパンを作るのが得意な国なのであろう。
 ワインが沢山並んでいた。ハンガリー特産の「トカイワイン」はトカイ地方独特の濃い霧が産み出す貴腐ワインで、フランスのルイ14世が「王者のワインにしてワインの王者」と絶賛した。

 翌朝は「好天」だったが帰途日なのでフェリヘジ空港に向かう。
「空港内の喫茶店」の様子。ここからヘルシンキを経由して10000km離れた日本に帰る。
 成田に近づくと富士山が見えた。今日は「平成22年元旦」である。
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