大 邱(テグ) Slide show
 大邱の面積は東京都区部の1.4倍、人口は250万人で釜山に続く第3の都市である。山と水に囲まれ仏教と儒教の伝統文化を残し繊維産業も発達している。内陸の盆地に位置し夏暑く冬寒いがリンゴの特産地である。美人が多くミスコリアの出身者が一番多い所である。市内観光 海印寺(ヘインサ) 広寒楼苑(クァンハンルウォン) 高敞(コチャン)コインドル 09.5.7
 
 市内観光 大邱の薬令市場(ヤンニョンシジャン)には全国から薬草栽培者、採取者、販売者、薬材需要者が集まるって来る。昔から庶民が食べる伝統健康食のチュオタン(ドジョウ汁)を昼食に食べた。
 バスの窓から見た韓国の「夕陽」。釜山から慶州、安東と廻って大邱のホテルに着いたのは夜9時半であった。
 
「大邱の朝」。広い川が流れ、水に恵まれた爽やかな感じの街である。
 ガラス貼りの「高層マンション」が建っていた。
 大きな看板のお店があった。「菓子店」らしいがハングル文字なので商品名は分からない。 
「生菓子?」らしき綺麗な商品が陳列してあった。
 巨大タコも並んでいた。タコはタウリンを含むヘルシーな食品として韓国でも好まれている。

 肉屋のおばさんが「豚肉」を切っていた。豚肉は薬膳料理やスープなどに使われている。
 薬令市場にある「漢方薬店」。朝鮮人参などの薬材が陳列されてる。早朝の為か余り繁盛している風では無かった。
 漢方薬の見本が沢山植えてあった。朝鮮人参だけは寒冷高山植物で収穫まで6年もかかり、この様な場所では育たない。

「ドジョウ汁の食堂」の様子。
「汁」なのでドジョウの姿は無く、泥の臭いはしたがお味は悪くない。
 店の人が「ドジョウ」を洗っていた。これを磨り潰して調理するようだ。

 公営の「コチュジャン仕込み体験教室」に参加する。コチュジャンとは赤くて甘辛い唐辛子味噌で、健康に良く韓国料理に幅広く使われている。
 エプロンとスカーフを着用して穀類、麹(こうじ)、唐辛子粉などの原料を混ぜ合わせケースに詰めた。これが発酵してコチュジャンになる。美人指導員パク・ミナさんと「韓日友好ツーショット」を撮った。
 昔懐かしい臼と杵で「餅つき体験」をする。しつきたての黄粉餅は美味しかった。コチュジャン(1000円)は麻婆豆腐の味付けに最適だったのでお勧めの土産品である。
 
 海印寺(かいいんじ ヘインサ)は新羅時代の802年に建立され現在も500人余りの憎侶が修行している。海印とは釈迦の悟りの境地を表す意味であり、その教えをまとめた八万大蔵経(パルマンデジャンギョン)の木版本が、ここの蔵経板殿(キョンジョンパンジョン)に保管されている。
 大きな「海印寺の門」をバスに乗ったままで通る。ここの駐車場から参道を20分ほど歩いて一柱門に向かう。
 伽揶山(かやさん)海印寺と書かれた「一柱門(イルチュムン)」。この門は屋根を支える柱が両側に一つずつしかないのでそう呼ばれている。ここから最後の蔵経板殿まで108階段あり登り切れば煩悩を消滅させ悟りの域に達するとされている。

 境内には「梵鐘楼(ぼんしょうろう)」と書かれた大きな鐘突堂がある。ここに太鼓、釣り鐘、木魚が置かれ毎日僧侶が何回か鐘を鳴らしている。
 正面の「九光楼(クグァンヌ)」は海印寺の宝物を保管する保存殿であったが、現在は総合広報館という歴史や仏教関係の書籍を扱う書店になっている。
 九光楼の両脇にある階段を上ると「大寂光殿(デジョックァンジョン)」の本堂がある。僧侶が大勢で読経していた。
 108階段を登り切ると「蔵経板殿」に着く。ここに13世紀に作られた八万大蔵経板8万余枚が保管されている。創建当時からの自然空調で保存状態は良好であった。内部撮影禁止である。
 
 広寒楼苑(クァンハンルウォン)は宇宙を象徴して造られた韓国の代表的な庭園で、ラブストーリー「春香伝(しゅんこうでん、チュニャンヂョン)」の舞台となった場所である。登場人物は実在の人物として記録に残っているが、物語のハッピーエンドとは違い二人の恋は春香の死によって叶えられなかったと言われている。
「清虚府(チョンホブ)」と書かれた正門をくぐって中に入る。
 庭園に入ると「玩月亭(ワンウォルジョン)」が建っている。これは月見のために造られたと言われている。

「広寒楼(クワンハンル)」李氏朝鮮時代(1419)に建立の楼閣で、春香伝の二人が出会った場所である。
 庭園の蓮池には「烏鵲橋(オザッキョ)」が掛かっている。
 この橋は彦星と機織り姫が会う「天の川」を意味し、恋人がここを渡ると末代まで幸運が続くと言われている。
「春香館」は烈女・成春香の貞節を讃え1992年に建てられた。館内には当時の生活を垣間見る展示品が置かれている。
 
 高敞(コチャン)コインドルは青銅器時代の支石墓(コインドル)で、朝鮮半島先史時代の資料として保存価値の高い遺跡といわれている。韓国は現在も土葬なので墓地の敷地不足が深刻化している。
「先史時代住居」の複製で、当時の人々の暮らしぶりを再現している。
 周辺全てが「先史時代の墓地」で支石墓が点在していた。
 この「支石墓」の下に古代人が埋葬されている。
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