 中国4000年の歴史は紀元前2100年の夏王朝から始まり以後、商・西周・春秋戦国・秦代・漢代・三国時代(220年～280年)・隋・唐・宋・元・明・清・中華民国(台湾)(1912年～現在)・中華人民共和国(1949年～現在)と続いて来た。中でも孔子(儒学者)や老子(道家)などの祖を輩出した春秋戦国時代、三国志演義で知られる三国時代、大きく繁栄した唐・明・清の大帝国時代などが特筆される。日本の縄文時代に中国では既に孔子や老子が活躍し、弥生時代には三国演義の覇者たちが蒼天航路を目指して争っている。その後の王朝は繁栄と衰退を繰り返しながら滅亡し現在に至っている。中国人の人生観は「福(幸せ)禄(身分)寿(後継者)」の三文字に表される。現在政権は共産党が握っているが市場経済の導入(社会主義的市場経済)で経済は急速に発展し高度経済成長が続いている。国民の所得も向上しているが都市部と農村部の貧富の差も大幅に広がっている。しかし中国総労働者数の70％を占める農民は健康を害したり大学に進学しなければ農地は国から無償で貸与され納税義務はない。贅沢をしなければ安定した生活が保障されているから混乱は起きていない。都市部の住民票を所持する市民は医療費や年金などの社会保障制度を受けられるが生活はローンに追われている。農村部からの出稼ぎ労働者は市民権が無いので社会保障は受けられない。中国は面子(めんつ)や差別の国で、上に政策あり、下に格差あり、なのだそうだ。特にお役人は特権階級者で絶大な権力を持ち、その親類縁者には大金持ちが多いそうだ。汚職も蔓延(はびこ)っていて捕らえられるのは氷山の一角に過ぎないらしい。土地は全て国有で道路を造るのに家屋は強制的に撤去できるから曲がりくねった道路などは存在しない。北京では2008年のオリンピックに向けて住宅建設などの経済発展が続いている。お役人が公正な舵取りをすれば今後も更なる経済成長が続くだろう。農村部の暮らしぶりを見なかったので日本農家との違いは分からない。昨年中国の自殺者は28万人で割合では日本と同じである。子供の母親殺しもあったそうだ。都市の観光地に反日的な雰囲気は無く親切で応対はすこぶる良かった。台湾からの観光客も多いので顔を見ただけで国籍は見分けられない。渡航日06.11.18～11.23 6日間
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