エジプト
 成田06.3.25 (14H) カイロ3.26 (1.5H) アスワン (0.5H) アベシンベル (0.5H) アスワン3.27 ルクソール3.28 カイロ3.29~30 (12H) ⇒成田4.1
 (**H)は空路  赤字は観光地  青地は出発宿泊帰着日
 エジプトの人口は約7000万人、面積は日本の約2.6倍である。古代より6700Km(世界最長)にも及ぶナイル河の恩恵に浴する農業国で国土の95%は砂漠地帯だが豊かな水資源に恵まれ国民の30~40%が農業に従事している。石油、天然ガスも産出し、綿花の輸出、スエズ運河通行料、観光業、出稼ぎ者からの送金などで外貨を獲得し近代化を急いでいる。カイロ市内を流れるナイル河の水は美しく、環境への配慮も成されている。ピラミッドなどの観光地は欧米人の観光客でごった返し、それを狙ったテロへの警戒が厳しく、いたる所に黒い制服で銃を背負った警官が暑そうに立っていた。今は未だ冬服の時期で衣替えしていないのだそうだ。差し迫った緊張感は無かったが、間近に見るカラシニコフ銃は不気味である。幹線道路には車が溢れているが、交差点のない構造になっていて信号機が無いので渋滞は少ない。信号機があっても守らないらしいのだが、横断歩道は無く、車一台当たりの交通事故の死亡率は日本の17倍とか、…なので旅行者が広い車道を横断するのは危険で止めた方が良い。イスラム教国にしてはモスク(イスラム礼拝堂)の数が少ない様に見える。町にはホームレスや物乞いが全くいない。華やかに着飾った地元女性もいないので貧富の差は感じないが、総じて豊かさやノンビリした雰囲気はなく、懸命に明日の糧を得ようと必死で努力している様子だ。市場や空港以外の土産店には女性の売り子がほとんどいない、アラブ系で強面の男性ばかりがやたら沢山いて、窓の女性にカメラを向けると怒り出すこともあった。しかし若い女性は総じて陽気で喜んでポーズに応じてくれた。日本でうっかり女性にカメラを向けたりすれば「お巡りさーん」もありうるので文化の違いだろう。一番困ったのはトイレのチップで毎回50ピアストル(9円)~1エジプトポンド(18円)を支払わなければならない、金額は少ないのだが少額紙幣へ両替が困難で何時も心配ばかりしていた。だがトイレは清潔でタオルのサービスがあったりしてワークシュアリングがなされいる。親指と人差し指をこするのがチップ請求のポーズで、エジプト人の男性にカメラを向けたりすると要求されることがあるが、1エジプトポンド渡せば安心して撮せるのでモデル料と考えれば良い。エジプト料理は牛肉が主で、さしたる特徴もなかった。成田カイロ間で利用したエジプト航空は日本人の乗務員がいて言葉の心配がなく安心できた。しかし宗教上の理由でアルコール類は全く出ない、持ち込みはOKなのだが冷えたビールが飲めないのは残念…。エジプトは完全に観光地化されていて、パンフレットにある様な見渡す限りに広がる砂漠の中に、こつ然とそびえる幻想的なピラミッドのイメージとは全くかけ離れている。しかし、7000年の歴史を誇る文明発祥の国、そのスケール大きさを片道14時間で目の当たりに出来るので一度は訪れて見たい国である。渡航日06.3.25~4.1 8日間
ラクダに乗った警官
(カイロ・ギザの丘陵)
三大ピラミッド
(カイロ・ギザの丘陵)
カフラー王のピラミッドと
スフィンクス
(カイロ・ギザの丘陵)
敷物教室の女の子
(カイロ)
遊覧船ファルーカ
(ナイル川・アスワン)
大神殿
(アブシンベル)
ルクソール神殿
ルクソールの子供
カイロの女性
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